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杉岡華邨記念館(下北山村) かな書の第一人者、書斎再現 数百の筆と机、勲章も /奈良

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机に置かれた筆立てには数百本の筆が林立している=下北山村で2020年10月30日午後2時、高田房二郎撮影
机に置かれた筆立てには数百本の筆が林立している=下北山村で2020年10月30日午後2時、高田房二郎撮影

 現代かな書の第一人者で、文化勲章を受章した杉岡華邨(かそん)さん(1913~2012)の功績を後世に伝える記念館が、古里・下北山村の温泉施設「きなり館」にオープンした。寄贈された数々の遺品で、昭和、平成を代表する書の大家の自宅書斎を再現したと聞いて訪ねた。【高田房二郎】

 杉岡さんは同村の名誉村民で、記念館は同村上池原の下北山スポーツ公園にある温泉入浴や食事ができる施設「きなり館」の敷地に併設。村産のスギ、ヒノキを使った木造平屋(53平方メートル)で、村が事業費約2300万円を投じた。

 同村で生まれた杉岡さんは、県師範学校(現在の奈良教育大)を卒業。村の尋常小学校教員時代に、習字を受け持つ中で書の道に入った。その後、大阪教育大の教壇に立つ一方、平安朝文学にあらわれた書の研究を通して、格調高く深遠な雅趣に富む独自の書風を確立。1983年に日本芸術院賞受賞、95年に文化功労者、2000年に文化勲章を受章した。杉岡さんの自宅があった奈良市には、作品を所蔵する「市杉岡華邨書道美術館」が…

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