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コロナで変わる世界

<弔い編 インタビュー①>宗教学者・島田裕巳さん 「葬儀も宗教も、ますます不要に」

パソコンやカメラを利用して法要の様子を動画配信する「リモート法要」=長野県上松町で2020年10月31日、宮武祐希撮影

 新型コロナウイルス感染症は、死者の弔いや人々の死生観にどのような影響を与えたのか。作家で宗教学者の島田裕巳氏に聞いた。【聞き手・熊谷豪】

 ――新型コロナを受け、日本の葬儀はどう変わったのでしょうか。

 ◆葬儀はここ10年で簡略化が進み、友人知人が参列しない家族葬や、告別式をしない直葬(ちょくそう)が増えていた。だんだん人間の死が公的な性格を持たない家庭内のできごとになってきた。以前から多くの人が「葬儀は不要では」と思っていた。ただ、伝統やしきたりでもあり、やめるほどの理由がないため存続していた。そこにコロナが起きた。葬儀をしなくて済む理由が生まれてしまった。

 一方、故人に近い人は、みとりができないという状況で、割り切れない思いを抱えることになった。心理的な影響は計り知れない。

 ――コロナ以前から葬儀が縮小化していた理由は何ですか。

 ◆高齢化で、故人と送る人との人間関係が変わった。長寿が当たり前になり、現役を退いてから亡くなるまでの歳月が長い。知人も高齢化して葬儀に参列できなくなったため、家庭だけで見送る形になった。昨年亡くなった中曽根康弘元首相が良い例だ。…

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