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日当2万円、未経験歓迎 選手の「仕事とカネ」を支える八重樫東さんの男気

IBF世界ライトフライ級タイトル戦で判定勝ちのコールを聞き、ガッツポーズする八重樫東=東京・有明コロシアムで2015年12月29日、山本晋撮影

 「つぶしの利く人間を育てたい」。プロボクシング元世界3階級王者の八重樫東さん(37)は引退後、プロボクサーの「仕事とカネ」というリアルな生活を支えている。顔面に無数のパンチを浴びることをいとわず攻め、捨て身とも取れるスタイルで「激闘王」と呼ばれた現役時代さながらだ。第二の人生で見せる男気を紹介する。

井上尚弥と最後のスパーリング

 プロボクシング・バンタム級世界2団体王者の井上尚弥(27)=大橋=が日本時間11月1日、米国の「聖地」ラスベガスで華麗なKO勝ちをした頃、その姿を日本から冷静なまなざしでみつめていた。八重樫さんは言う。

 「尚弥のような才能があるかもしれないのに、生活のためにボクシング以外の仕事に追われている選手たちを支えたいんです」

 岩手県出身。黒沢尻工高、拓大を経て2005年3月にプロデビューした。11年に世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級王座、13年に世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座を獲得。14年の防衛戦では、当時無敗を誇ったローマン・ゴンサレス(33)=帝拳=と、ファンの間で語り草になるほどの打ち合いを演じた。敗れたにもかかわらず「激闘王」の名を一気に広めた。15年には国際ボクシング連盟(IBF)ライトフライ級王座を奪取し、世界3階級制覇を達成。引退を決めた今年8月、同じジムの後輩の井上尚を「最後の相手」に選んでスパーリングをし、リングを下りた。通算35戦28勝(16KO)7敗。

 「35戦全部思い出があって、ベストバウト(最高の試合)は決められない。いつも時間は流れていくので、その時その時が全て。負けた試合も勝った試合も、そこに懸ける日々がある。全てが思い入れのある試合です」

社会で生きる若いアスリートを支援

 八重樫さんは現役引退表明翌日の9月2日…

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黒川優

毎日新聞東京本社運動部。1990年、埼玉県生まれ。2014年入社。松山支局、神戸支局を経て19年5月から現職。サッカー、ラグビーなどを担当し、現在は主に大相撲を取材。本気で大銀杏を結おうとして、19年夏ごろから半年ほど髪を伸ばし続けていたが、思った以上に周囲からの評判が悪く、やむなく「断髪」した。

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