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千葉軒岳遺墨展(24~29日、北海道・函館市芸術ホールギャラリー)は、漢字かな交じり書き作品の可能性を追求し続けた書人の軌跡を通じて、「現代の書」の多彩な魅力について考えさせられるだろう。
千葉軒岳さんは1938年、北海道上磯町(現北斗市)生まれ。太田鶴堂さんに師事。毎日書道展参与会員、創玄書道会参与、日本詩文書作家協会顧問、北海道創玄代表などを務めた。「軒岳小画廊」を刊行。2019年、死去。
「まっ直に貫ぬく鉄路風光る……」=写真[1]▽「ある書人の起承転結……」▽「航曳」▽「象を飼う……」(135センチ×420センチ)=同[2]▽「初霰縄文土偶の……」といった、個性的な香りを漂わせつつ、さまざまな書的表現の冒険を恐れない制作への態度は、現代感覚が放射する新しい書を創り出すのだという気迫に満ちあふれている。
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