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Interview

須川展也 バッハを吹く 新アルバム、華麗なサックス

須川展也 サックスに奏者=ヤマハ提供

 サクソフォン(サックス)は、1840年代に、ベルギーのアドルフ・サックスによって生み出された管楽器である。ソプラニッシモからサブコントラバスまで10種類以上あるが、現在よく目にするのはテナー、アルト、ソプラノとバリトンであろう。リードが木製なので木管楽器に分類されるが、本体は金属である。演奏法や音色など双方の特徴を持つ、ハイブリッドな“橋渡し”楽器とも言えよう。楽器が誕生して20世紀がやってきた。新しい楽器なので「専用のクラシック曲」が少ないまま、ポピュラーの時代へ移り変わった。これが、サックスの運命を決めることになる。サックスの主戦場は、誕生したばかりの「ジャズ」に移るのだ。それはジャンルの“橋渡し”と言えるだろう。

 日本のクラシックサックスの第一人者、須川展也も、子供時代にポピュラー界の人気テナー奏者、サム・テイラーの演奏を聴いて、その音色に引かれた。「むせび泣くムードテナー」と形容され、演歌的なフレージングはジャズファンからは敬遠されたが、刺激的なモダンジャズに追われて仕事が減ったスイング系の奏者は、かなりの数が「ムードテナー」に流れた。1960年代から70年代のことである。サックスは常に時代とともにある…

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