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川辺川ダム容認表明 流域住民、思い複雑 「生活守る選択肢の一つ」「地域の宝、壊すのか」

九州豪雨で泥に埋まり、斜めになった茎だけが残る葉タバコ畑で「ようやく収穫の時期だったのに」と声を落とす尾方伸輔さん=熊本県相良村で、吉川雄策撮影

 熊本県の蒲島郁夫知事が19日、川辺川ダムの建設を容認する方針を明らかにした。2008年の自らの「白紙撤回」表明から12年。7月の九州豪雨で本流の球磨川が氾濫し、甚大な被害が出たことで方針転換を余儀なくされた知事の判断には、川の恵みと暮らす人たちからさまざまな声が上がっている。

「生活守る選択肢の一つ」 7月豪雨被災、葉タバコ農家

 「ダムに『賛成』とまでは言えないが、選択肢の一つと考えざるを得ない」。同県相良(さがら)村の葉タバコ農家、尾方伸輔さん(38)は悩ましそうに語る。熊本県は葉タバコの耕作面積が全国で最も広く、中でも相良村などの球磨地方は一大産地だ。川沿いの土地は栄養分豊富で、大きな葉を育ててくれた。

 だが7月の豪雨では、球磨川だけでなく支流の川辺川でも水があふれ、川から約100メートル離れた尾方さんの2・6ヘクタールの畑のうち約2ヘクタールが泥をかぶった。4カ月半たった今も、村は復旧に向けた測量に取り組んでいる段階で、畑に約20~30センチたまった泥の除去にすら取りかかれていない。

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