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踏み跡にたたずんで

防災行政無線=小野正嗣

 その人は地域ではよく知られた人だった。

 とはいえ、登下校する児童たち、目の前の風景がまったく目に入っていないかのように頭のなかの情景を進んでいく子供たちには、その高齢の男性は信号機や歩道橋や横断歩道と同じくらい意識されていなかった。

 いや、それは嘘(うそ)だ。信号機も歩道橋もない地域だった。横断歩道はあったかもしれないが、風雨とタイヤと歳月によってかすれて、ないも同然だった。

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