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自公亀裂含み、岸田氏求心力低下も 公明副代表が出馬表明 衆院広島3区

 

 公明党が19日の中央幹事会で衆院広島3区に斉藤鉄夫副代表(68)の擁立を決めたのは、広島3区が地盤の元法相、河井克行被告と妻の案里被告(ともに自民党を離党)による公職選挙法違反事件で地元支持層が自民党への不信感を強めたためだ。自民党公認候補擁立にこだわる岸田文雄前政調会長が率いる岸田派(宏池会)の対応が焦点。調整が難航すれば、自公間の協力関係に亀裂を生み、岸田氏の求心力低下にもつながりかねない。

先手打った公明 「本気度」示し自民県連揺さぶる

 公明党の山口那津男代表は中央幹事会後、首相官邸で菅義偉首相に斉藤氏擁立を報告した。首相は公明党の支持母体、創価学会と太いパイプを持つ。公明党は首相の「後押し」を得て斉藤氏への与党一本化を図りたい方針で、首相はうなずきながら報告を聞いたという。

 公明党が斉藤氏擁立に踏み切ったのは、地元支持層の反発からだ。斉藤氏は19日の記者会見で河井夫妻の事件を念頭に「多くの方々、支援者、県民から特にこの1年間、強い政治不信があるとの意見を頂戴した」と説明した。公明党県本部の幹部によると、事件後に「なぜ案里議員を推薦したのか」「次の衆院選では自民党候補の名前を書けない」との声が届くようになったという。そのため、公明側は10月初旬、自民党県連に広島3区から公明候補を擁立する方針を伝達。だが、11月初旬に自民側が拒否し、県連は18日から公認候補の公募を始めた。それに対して公明は翌19日に斉藤氏擁立を決め、先手を打った。斉藤氏は幹事長、政調会長などを務めた重鎮で「本気度」を示した形だ。

 公明の不満の矛先は岸田派に向けられている。県連会長は岸田派の宮沢洋一参院議員で、衆院の7小選挙区中4選挙区で所属議員を抱える。関係者によると、公明側は岸田氏に調整を要請したが、岸田氏は「地方組織同士で話してください」と消極姿勢で、公明はいらだちを強めたという。

 公明は広島3区で配慮がなければ、次期衆院選では全国の岸田派議員の応援を控えると通告しており、岸田派は「露骨な脅し」(中堅議員)と反発する。ただ、岸田派が自民候補の擁立を強行し分裂選挙になれば、影響は自公の協力関係全体に及びかねない。岸田氏の動向が今後を左右するのは確実だが、岸田氏は19日、記者団に「今から結論を予断するようなことは控えないといけない」と述べるにとどめた。

 公明が広島3区にこだわるのは、…

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