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「豊かな感性育って」こども本の森遠野で起工式 安藤忠雄氏が寄贈

2021年7月にオープンを予定している「こども本の森遠野」=安藤忠雄建築研究所提供

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 世界的建築家の安藤忠雄氏が設計・建築し、岩手県遠野市に寄贈される「こども本の森遠野」の起工式が16日、同市中心部の古民家「旧三田屋」跡地で開かれ、約30人が工事の安全を願った。2021年7月のオープンを目指す。【日向米華】

 起工式では、本田敏秋・同市長が「東日本大震災から10年、遠野物語から110年となり、夢と希望を子どもたちに託すプロジェクト。安藤先生の志に応え、遠野の力を全国や世界に発信する文化の拠点であることを自覚していきたい」とあいさつした。安藤氏も「こども本の森遠野から豊かな感性を持った子どもたちが世界に羽ばたいてくれることを期待している」とメッセージを寄せた。

くわ入れをする遠野市の本田敏秋市長=岩手県遠野市中央通りの旧三田屋跡地で

 本の森は、築120年の古民家を解体した土地に、一部の資材を再利用して建設される。延べ床面積500平方メートルの吹き抜け構造の木造2階建て。外観は古民家のイメージを残しながら、屋内は木のぬくもりが感じられる明るい空間にする。1階には閲覧のための部屋を3室設け、円形の階段を上ると2階の廊下につながる。廊下には、読書用の椅子や本を飾る棚などを設置する予定だという。壁一面の大きな本棚も特徴だ。旧三田屋が倉庫として使っていた敷地内の土蔵も、地域のイベント会場や本などの貯蔵庫として使えるよう改築される。

 設計・建築費用は安藤氏側が負担し、21年5月に建物が完成後、同市に寄贈される。市は約1万2000冊の蔵書を目指しており、全国からの寄贈を呼び掛けていた。11月上旬時点で約2000冊が寄せられたという。市での購入も予定している。また、市は施設運営費の寄付についても協力を呼び掛けている。

 安藤氏は、1995年に建築界のノーベル賞と呼ばれる米プリツカー賞を受賞した。「こども本の森遠野」は、震災遺児・孤児を支援してきた安藤氏が19年に「子どもたちの未来のためには本・読書が大事ではないか。遠野は日本の文化の発祥地でもある」と同市に提案した。同様の施設は20年7月に大阪市にオープンし、神戸市でも計画が進んでいる。

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