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本当に「民意」は変化したのか あまりに急な方針転換 川辺川ダム知事容認

熊本県議会全員協議会で川辺川ダムの建設容認を表明する蒲島郁夫知事=熊本市中央区で2020年11月19日午前10時19分、矢頭智剛撮影

 熊本県の蒲島郁夫知事は川辺川ダム建設を容認した理由として、自身がダム計画を白紙撤回した2008年当時との「民意の変化」を挙げた。しかし、「変わった」と断言できるほど知事は流域の民意を丁寧に聞いたのか。被災からわずか4カ月余りでダム政策を180度転換させるほど民意が変わったというのは早計ではないか。

 確かに「過去最悪」とされる今回の被害の後、住民の間に「次の災害が来るかもしれない。早くダムを」という声は高まった。そうだとしてもダム容認への動きはあまりに急だった。

 豪雨直後には早くも一部の流域首長からダムを求める声が公然と噴き出し、豪雨被害の検証委員会は、国が「川辺川ダムがあれば、人吉地区の浸水面積を約6割減らせた」とする推計を出してわずか2回で終了。住民から「緊急放流時の危険性や環境への影響なども示すべきだ」といったダムへの反対・慎重意見も多数出たが、知事は国による「検証」を「科学的、客観的だ」と手放しで評価した。

 蒲島知事は30回にわたって住民ら延べ約500人から意見聴取したが、…

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