「安心のため必要」「まず生活再建を」 川辺川ダム復活、揺れる住民

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熊本県議会全員協議会を終え、記者会見で報道陣の質問に答える蒲島郁夫熊本県知事=熊本県庁で2020年11月19日午後0時10分、矢頭智剛撮影
熊本県議会全員協議会を終え、記者会見で報道陣の質問に答える蒲島郁夫熊本県知事=熊本県庁で2020年11月19日午後0時10分、矢頭智剛撮影

 「よく決断してくれた」「日本一の清流が失われる」――。7月の九州豪雨で氾濫し大きな被害をもたらした球磨川の治水対策として、熊本県の蒲島郁夫知事が出した結論は2008年に自らが「白紙撤回」した川辺川ダム計画の復活だった。県議会で19日にダム建設容認を表明した知事は、賛否を巡り長年にわたって地域を二分した「対立の歴史に決着をつける」と語ったが、流域住民の思いは複雑だ。

 市街地が広範囲に浸水し、20人が死亡、約3500棟の住宅が被害を受けた人吉市。城本(しろもと)町内会の城本雄二会長(71)は「仮に完成まで10年かかるとしても、その後の安心のためにダムは必要」と知事の決断を歓迎する。

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