メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

社説

新規感染者が過去最多 対策強化にかじを切る時

[PR]

 新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が過去最多を更新した。東京都が感染警戒レベルを最も厳しい段階に引き上げるなど、「第3波」の状況がより鮮明になっている。

 7~8月の第2波では感染者の中心は20~30代だったが、今回は重症化リスクが高い中高年にも広がっている。全国の重症者数は、すでに第2波のピークを超えた。

 クラスター(感染者集団)は大学や外国人コミュニティーなどでも発生し、多様化している。このため、感染拡大防止策が追いついていない地域がある。

 政府は対策を打ち出しているが、社会・経済活動は制限せずに、個人や事業者に感染予防策の徹底を求めるものが中心だ。

 観光業や飲食業などでは、営業自粛などによる経済的な影響が尾を引いている。だが、緊急事態宣言の再発令に至らないようにするためにも、今は感染対策の強化に比重を移す時ではないか。

 「GoToトラベル」はもともと、感染が収束した段階を想定した観光需要の喚起策だ。利用者で感染した例は多くないが、政府が人の移動を奨励しているとのメッセージが国民に伝わる。日本医師会の中川俊男会長は感染拡大の「きっかけになった」との見方を示している。

 感染者が急増している都道府県は対象から外すかどうか検討することになっているが、機動的な運用が必要だ。政府は「知事から除外の要望がない」と地方任せにせず、連携して対応すべきだ。

 21日からの3連休については、感染拡大地域との行き来を自粛するよう呼び掛ける専門家もいる。一方、政府は一律に自粛を要請する必要性はないと説明している。これでは、国民の混乱を招きかねない。

 医療体制の面では、北海道や宮城県など病床数が逼迫(ひっぱく)する地域が出てきている。コロナ感染者の病床を増やすには、1~2週間の準備期間が必要とされる。都道府県は先を見越して、確保に万全を期してほしい。

 場当たり的な対応ではすまされない。年末年始を含めてこの冬をどう乗り切るのか、政府には基本的な方針を国民に分かりやすく示す責任がある。

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 捜査員に知らされた姉の犠牲 「まさか路上生活とは」「理不尽」渋谷傷害致死

  2. 新型コロナ 札幌・大阪市、GoTo停止 2知事、国に要請へ

  3. 「桜」前夜祭 安倍前首相側、補塡か 会費上回る明細書 秘書ら任意聴取 東京地検

  4. 東京・渋谷女性傷害致死 事件前日「金あげるからどいて」 容疑者、断られ立腹 殴打の袋に石

  5. 朝鮮戦争、米艇に乗船 機雷除去中の日本人死亡 外交史料館に文書

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです