柳美里さん、全米図書賞 英訳版「JR上野駅公園口」

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全米図書賞の翻訳文学部門を受賞し、オンライン記者会見で笑顔を見せる作家の柳美里さん=2020年11月19日午前
全米図書賞の翻訳文学部門を受賞し、オンライン記者会見で笑顔を見せる作家の柳美里さん=2020年11月19日午前

 アメリカで最も権威がある文学賞の一つ、第71回全米図書賞が18日(日本時間19日)オンライン上で発表され、翻訳文学部門に福島県南相馬市在住の作家、柳美里(ゆう・みり)さん(52)の小説「JR上野駅公園口」の英訳版「TOKYO UENO STATION」(モーガン・ジャイルズさん訳)が決まった。柳さんは受賞決定後のスピーチで「南相馬の人たちと、この喜びを分かち合いたい」と語った。

 「JR上野駅公園口」は2014年に河出書房新社から刊行された長編小説。南相馬市出身の男の半生を描いた。1964年開催の東京五輪の前年に東京へ出稼ぎに出た男は、やがて家族を失い、最後には上野公園でホームレスになる。経済成長の陰に埋もれた小さな声に耳を傾けた作品だ。

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