ウクライナ出身の実録映画の鬼才、セルゲイ・ロズニツァ監督のドキュメンタリー作品が日本初公開され、話題を呼んでいる。「群衆」ドキュメンタリー3選で、作中にあふれる顔、顔、顔が、時代の空気を映し出している。
公開されているのは、1953年のスターリンの葬儀を描いた「国葬」(2019年、135分)▽モスクワで1930年、8人の科学者や経済学者がクーデター容疑で裁かれた「産業党事件」の裁判を記録した「粛清裁判」(2018年、123分)▽ベルリン郊外の元強制収容所を訪れる人たちを描いた「アウステルリッツ」(16年、94分)。
ロズニツァ監督は、過去の記録映像を再編集して作品化するアーカイバル映画の名手。「国葬」は旧ソ連全土で、約200人のカメラマンが撮影した映像をつないだ。独裁的な指導者の死を悼む幾千万人の顔には、不安とともに一抹の安堵(あんど)がにじむ。
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