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原発で使った核燃料をリサイクルする「再処理工場」。日本で初めて稼働した茨城県東海村の施設では廃止作業が進む。2007年まで約25年稼働したが、廃止作業には3倍の時間がかかるとみられている。その理由を記者が探った。
入念なセキュリティー体制
日本原子力発電の東海第2原発をはじめ、東海村の海沿いには多くの原子力施設が並ぶ。その中にある日本原子力研究開発機構の「東海再処理施設」は1981年に稼働を始めた。
この施設が建設されたのは、核燃料をリサイクルする「核燃料サイクル政策」を国が推し進める上で、使用済み核燃料から再利用できるプルトニウムを取り出す技術を確立するためだった。各原発などから使用済み核燃料を計1180トン受け入れた。プルトニウムを取り出すと高レベルの放射性廃液が生じるので、ガラスに閉じ込めて核のごみにする「ガラス固化」の技術開発もしていた。
しかし、11年の東京…
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