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手話は手の「形・位置・動き」という、それぞれは意味を持たない最小単位を組み合わせることで沢山の語彙(ごい)を作り出し、その語彙をルールに則(のっと)って連ね、活用することで文を創出する。有限個の最小単位を使って無限の文・文章を作ることができるという意味で、音声言語と同等の構造を持つ言語である。また、視覚言語である手話には手には表れない重要な要素がある。眉・目(線)・頰・口(口形・舌)・肩などの動かし方などが文法として機能しているのだ。
手話による談話のスタイル(戦略)は、手話が視覚言語であることや手話話者の行動様式とも連動していると思われる様々(さまざま)な特徴を備えている。例えば、主題を文頭で示すことを好むとか、質問にはまずイエス・ノーをはっきり伝えた後に理由を付加して述べる必要があるとか、表現は抽象よりも具体を得意とし出来事を時系列に沿って詳述する傾向があるとか、数え上げればきりがない。
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