連載

峠のトンネル群と港の鉄道遺跡・日本遺産

毎日新聞デジタルの「峠のトンネル群と港の鉄道遺跡・日本遺産」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

峠のトンネル群と港の鉄道遺跡・日本遺産

/16 山中トンネル(敦賀市元比田、南越前町山中) /福井

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
峠最後の山中トンネルのポータル(入り口面)はレンガを使い凝ったデザイン=福井県南越前町山中側から2020年6月23日午前11時54分、大島秀利撮影
峠最後の山中トンネルのポータル(入り口面)はレンガを使い凝ったデザイン=福井県南越前町山中側から2020年6月23日午前11時54分、大島秀利撮影

1170メートル、難工事の末に完成

 敦賀―今庄間で最長の山中トンネル(1170メートル、敦賀市元比田、南越前町山中)の工事は硬い岩盤と漏水に悩まされたが、3年かけて1896(明治29)年に完成した。標高276メートルにあり、現在の北陸トンネル(166メートル)より100メートル以上高い。真上の山中峠(標高389メートル)を通る万葉道は、木の芽峠越えの旧北陸道が開通する830年まで幹線だった。

 「大伴家持が746(天平18)年、万葉道を通って越中国守として現富山県高岡市に赴任した」と南越前町今庄観光ボランティア協会会長の高谷皓之さん(77)が解説する。任地を訪れた知人に向けた和歌に~かへるみの道行かむ日は五幡(いつはた)の坂に袖振れわれをし思はば――がある。「かへるみ」は帰る身と、山中・木の芽両峠を含む一帯の山地をさす「かえる山」をかけ、五幡は敦賀の地名で「いつ、はたして」がかかってい…

この記事は有料記事です。

残り331文字(全文728文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集