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湯川豊・評 『音楽の肖像』=堀内誠一、谷川俊太郎・著

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『音楽の肖像』
『音楽の肖像』

 (小学館・2750円)

楽しい絵と詩が描く作曲家たち

 ページをめくるのが楽しい本。かけねなしに、そう思える。

 堀内誠一が描く、クラシックの作曲家二十八人の肖像が次々に現われる。主として水彩画の色があたたかく、懐かしい。その裏ページから、谷川俊太郎の作曲家にまつわる詩が展開する。例によって、平明な言葉から、深い思いが響いてくる。

 ところで、堀内誠一とは何者か。もう知っている人も少ないだろう。一九八七年、五十四歳の若さでなくなった、天才的なアートディレクター。雑誌『アンアン』の創刊時のデザイナーをつとめた。谷川俊太郎との共作では、『マザー・グースのうた』があり、これはベストセラーになった。

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