メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

コロナで変わる世界

<都市編 インタビュー②>猪瀬直樹元都知事 通勤都市もう限界 新しい「郊外生活」を

インタビューに応じる猪瀬直樹さん=東京都港区で2020年11月4日、藤井太郎撮影

 コロナ禍は、東京と首都圏に住む人々の暮らしをどう変えるのか。作家で東京都元知事の猪瀬直樹氏に聞いた。【聞き手・堀和彦】

山手線の内側ほどのロンドン、パリ その外には緑地が

 東京は「通勤都市」だと思う。ロンドンは、郊外に向かって15分くらい行くと羊がいる光景が広がる。パリも元々、城壁都市だった。都市とその郊外で風景が異なる。ところが、東京の周辺には神奈川や千葉、埼玉という行政区域こそあるが、境目がない。

 かつての東京は江戸城から西が田園地帯で、新宿は最初の宿場だった。大正時代末期に貨物線だった山手線が環状運転を開始した。渋谷や目黒、新宿、池袋の駅からは私鉄の路線がヒゲのように郊外に延び、人口爆発につながった。

 ロンドンやパリの広さは山手線の内側ほどに過ぎず、その外には緑地が広がる。通勤に1時間半もかかる東京のライフスタイルは、鉄道が広がり、郊外の人口を吸収する過程で生まれた。新宿や池袋、渋谷は大ターミナルになり、デパートができた。デパートは通勤帰りの買い物客であふれ、祝祭空間にもなった。私鉄は終着駅に遊園地を建設し、土日には逆方向の人の流れを作った。次第に、家を郊外に購入し、住宅ローンを組み、都心の年功序列・終身雇用の企業に勤めるライフスタイ…

この記事は有料記事です。

残り1459文字(全文1987文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 見る探る 赤旗はなぜ桜を見る会をスクープできたのか 見逃し続けた自戒を込めて、編集長に聞いてみた

  2. 広島の山林遺体 男女3人を強殺容疑で再逮捕へ 金銭トラブルか 大阪府警

  3. 「桜」前夜祭 安倍氏周辺、補塡認める 「前首相には伝えず」 収支報告不記載

  4. 新型コロナ 「GoTo」 札幌・大阪市へ3週間停止 政府、解約料肩代わり

  5. 捜査員に知らされた姉の犠牲 「まさか路上生活とは」「理不尽」渋谷傷害致死

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです