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台風上陸、12年ぶり「ゼロ」か 気象庁「あくまでも偶然」

気象庁

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 台風の日本列島上陸が、2020年は一度も確認されていない。11月以降に台風が上陸するのは極めてまれで、このままいけば08年以来12年ぶりの「上陸ゼロ」となりそうだ。その原因について、気象庁は「あくまでも偶然」としており、来年以降の台風への備えを怠らないよう呼び掛けている。

 気象庁は、台風の中心が北海道から九州の海岸線に達した場合を「上陸」と定義している。沖縄などの小さな島を横切る場合は上陸とは言わず、「通過」とする。

 年間に上陸する台風の平均個数は、00~19年の20年間で3・15個。台風15、19号が大きな被害をもたらした19年には5個が上陸した。1951年の統計開始以降、上陸数が最多だったのは04年の10個だ。

 一方、過去に上陸がゼロだったのは84、86、00、08年。20年に上陸がなければ統計開始以降で5回目となる。20年は台風ができた数自体も少なく、20日現在で発生22個、日本列島への接近7個となっており、いずれも平年を下回っている。

 こうした現象について、気象庁は「さまざまな要因が偶然に重なった結果」と分析する。7月末まではインド洋の海面水温が高く、そこで生まれた上昇気流が、台風の発生につながるフィリピン近海の対流活動を不活発にしたため、台風が生まれにくかったとみられる。8月以降は、台風が北上するタイミングで日本列島に太平洋高気圧が張り出し、進路を妨げたという。10月に日本列島へ近づいた台風14号が、太平洋の上空にできた空気の渦に引き寄せられ、南の海上へ「Uターン」した例もあった。

 ただし、台風の数が減っても災害が起きないとは限らない。20年も9月には「特別警報級」の台風10号が九州に接近。途中で勢力を弱めたものの、宮崎県で土砂災害による死者・行方不明者が出た。気象庁の担当者は「たとえ今年の上陸がなくても、来年が楽観できるわけではない。常に災害が起きるかもしれないと考え、備えることが大事だ」と話している。【黒川晋史】

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