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「紅葉はきれいだったが…」「今が一番ひどい」 “第3波”直撃の3連休 観光地では

3連休の初日、マスク姿の登山客らでにぎわう高尾山。ケーブルカーを待つ長い列ができた=東京都八王子市で2020年11月21日午後3時21分、喜屋武真之介撮影

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 新型コロナウイルスの感染が急拡大し、「第3波」が直撃する中の3連休初日となった21日、全国の観光地は多くの人出でにぎわった。紅葉を楽しみに訪れた人たちは、不安を口にしつつ、人との距離を保つなどの感染防止策をとりながらの行楽となった。一方、不要不急の外出自粛要請が出された札幌市のススキノは人もまばらで、対照的な表情になった。

マスク姿の登山客「思ったより多い」

 紅葉シーズンを迎えた東京都八王子市の高尾山は、朝からマスク姿の登山客でにぎわった。神奈川県海老名市の男性会社員(52)は「思ったより人が出ていて驚いた。なるべく人と距離をとって歩いた。紅葉はきれいだったが、感染リスクが少し心配だ」と話した。

 ケーブルカーを運行する高尾登山電鉄の担当者は「例年よりは少ないが、連休初日でもあり、混み合っている」と説明する。ケーブルカーの清滝駅前で土産物店を営む小宮猛さん(70)は「この時期は毎年、駅前に長い列ができるほど混雑するが、今年は海外からの観光客や年配のバスツアー客が少なく、若い人が多い印象。年配の方は自粛しているのかも」と話す。

 木々が赤や黄に色づいた京都・嵐山にも多くの観光客らが訪れた。福岡県大牟田市の女性(75)は夫(76)と共に「GoToトラベル」を利用。7月の豪雨で自宅が浸水し、後始末が一段落したため、慰労の意味を込めて嵐山に足を運んだ。女性は「新型コロナで今後どうなるのか不安もあるが、骨休めになった」と話した。帰省のついでに来訪した埼玉県川口市の男性会社員(51)は「外でも絶対にマスクをしている。自分の身は自分で守るしかない。経済も回さないといけないので、締め付け過ぎても駄目だと思う」と話した。

タクシー運転手「これだけ感染増えると人来ない」

 「今が一番ひどい」。日中、人がまばらな札幌市の歓楽街ススキノで客待ちをしていた乗車歴16年の男性タクシー運転手(42)はこぼす。2008年のリーマン・ショックや、18年の北海道胆振東部地震の時も大変だったが、それ以上の閑散ぶりという。「GoToトラベルの影響で一時は人の流れも良くなったが、これだけ感染者が増えるとススキノには来ない」

 ススキノは札幌の感染拡大の中心とみられており、接待を伴う飲食店関連の感染者は20日までに150店530人に上る。道は今月7日からエリア内の飲食店に午後10時以降の営業や酒類提供の自粛、17日には市民に不要不急の外出自粛を要請。さらに21日からは「GoToイート」の食事券利用が4人以下に制限され、逆風はやまない。

 地下鉄駅に直結する「すすきのビル」に入ると、休業の貼り紙をした飲食店が目立つ。酔客らが1個110円のたい焼きを買い求める地下の有名店「すすきのたい焼き」の小沢一真店長(61)は「うちみたいな小さな店は、数をさばいて稼ぐしかない。売り上げは4割減。酒を出さない店は休業しても支援金は出ないし、一番のかき入れ時の12月までに収まってほしい」と語り、仕込み作業を続けた。

 全日空によると、国内線の3連休の予約率は7割ほど。1日平均約9万人の予約があり、「GoToトラベル」事業の対象から東京が除外されていた9月の4連休の予約数(1日平均約7・2万人)を上回る水準となっている。日本航空も予約率は7割ほど。両社とも沖縄、関西などが好調な一方、北海道の需要の伸びは低いという。【塩田彩、福富智、三沢邦彦】

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