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「立ち合い一発でまわし」 慎重、着実 照ノ富士「思い切り当たっていく」

照ノ富士(右)が寄り切りで志摩ノ海を降す=東京・両国国技館で2020年11月21日、大西岳彦撮影

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 マスク姿の観衆が拍手で沸いても表情一つ変えなかった。敗れれば、千秋楽を前に優勝の可能性が消える2敗同士の一番。小結・照ノ富士が、平幕の志摩ノ海の挑戦を危なげなく退け、大関・貴景勝との優勝争いに踏みとどまった。

 出足よく右を差し、前みつをつかんだところで勝負あり。嫌がって下がる志摩ノ海を、頭をつけて慎重に追い込み、最後は左で前みつを取って寄った。「思い切り当たっていこうと思っただけ。たまたま(右が)入った」と素っ気ない照ノ富士に対し、「立ち合い一発でまわしを取られ、後手後手に回った」と志摩ノ海も完敗を認めるしかなかった。

 大関陥落後、両膝の故障に苦しみ、序二段まで番付を落としても不屈の魂で再び上昇。新型コロナウイルスの感染拡大に日常を奪われる中、7月場所で復活優勝した。

 先場所、勝ち越したものの古傷を痛めて途中休場。雲行きが怪しくなったが、仕切り直しの今場所に向けて、同部屋で三役経験のある相撲巧者の平幕、宝富士と稽古(けいこ)を重ねた。その成果が差し手争いに生きる。「できることは全部やってきた」。慌てて攻めることのない相撲が充実ぶりを物語る。

 千秋楽は結びで1敗の貴景勝に挑む。勝てば、3度目の優勝を懸けて優勝決定戦へと進む。「今年最後の一番で、一番いい割(取組)だと思う」と師匠でもある、日本相撲協会の伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)。感染対策で声援の自粛が求められていなければ、響き渡ったであろう一年納めの大一番。万雷の拍手を浴びに行く。【黒川優】

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