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女子高校駅伝府予選5位、香里ヌヴェール学院 創部1年、近畿大会へ快走 5人で強豪に挑む /大阪

高校駅伝の近畿大会に向けて練習する香里ヌヴェール学院の選手たち=寝屋川市の打上川治水緑地で2020年11月11日午後4時33分、荻野公一撮影

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 3日に行われた女子第32回全国高校駅伝府予選で、創部1年目の香里ヌヴェール学院(寝屋川市)が5位に入る快走を見せ、近畿大会への出場を決めた。女子駅伝は5区間で競われ、出場枠ギリギリの1年生部員5人による挑戦だ。近畿大会は22日、兵庫県南あわじ市で開かれる。【荻野公一】

 晴天に恵まれた3日、大阪市淀川区の淀川河川敷を、真新しい「マリアブルー」のユニホームに身を包んだ選手が駆け抜けた。15連覇を達成した大阪薫英女学院から6分47秒遅れてのフィニッシュとなったが、大阪の高校駅伝に新たな歴史を刻んだ。

3日に行われた全国高校駅伝府予選で、5位でフィニッシュする香里ヌヴェール学院のアンカー、新山心友選手=大阪市淀川区の淀川河川敷で2020年11月3日午前11時23分、荻野公一撮影

 同校は、2017年の共学化を機に、校名を大阪聖母女学院から変更。19年に就任した池田靖章校長が体育祭の後に、熊崎健人教諭(28)と駅伝の話題で盛り上がったのが創部のきっかけだ。熊崎教諭は関大北陽高から帝京大に進学、箱根駅伝に2度出場して実業団でも走った元アスリート。今春から熊崎教諭を顧問に、女子駅伝競走部の活動が始まった。

 「何も形が決まっていないのがメリットで、僕も一緒に考えていく。デメリットは、みんなが考えないと何の意味もないこと」。11日、学校から約2キロ離れた打上川治水緑地で、練習前の部員を前に、熊崎教諭が語った。「一見、無責任」と認める。強豪校のように確立した練習方法はなく、手探りでトレーニングを続けてきた。この日もアップダウンのある近畿大会のコースを想定して、ウオーミングアップで上り坂を取り入れた。選手たちの間では、「まだなかなか自分たちの考えを言えなくて――。言えるようになれば、強くなるよね」と課題になっているという。

 新設の駅伝部で、選手の勧誘にも苦労した。「学校紹介やクラブの説明だけでもさせてほしい」と中学校に連絡しても、「実績のある高校に行かせる」と門前払いに。高校時代の恩師に愚痴をこぼすと、「そんなもんやで。気長に辛抱して」と諭された。なんとか入部してくれた1期生は5人。しかもコロナ禍で、練習開始は6月中旬にずれ込んだ。

 競技力に差はあったが、熱意は5人とも負けていない。府予選で4区を走った坂本日和選手もタイムでは劣っていたが、中学3年の秋まで駅伝を続けていたことから「走るのが好きなんだな」と熊崎教諭の目に留まった。坂本選手は「みんなすごく速くて、こんなところに自分がいていいのか」と不安になったが、「やるだけやってみよう」と奮い立った。

 熊崎教諭は、1年目は第1段階と位置づけ、「5人が一緒にやっている状態を作りたかった」という。競技力に合わせて練習メニューを変えず、近畿大会出場に必要なタイムを1キロ3分40秒に設定。練習で体に覚え込ませた。青沼明生主将は「みんなで練習していると、どんどん(競技力が)下の子のレベルが上がっていった」と振り返る。「本当に1年目で近畿大会に行けるとは思っていなかった」という熊崎教諭も、「これで強くなるのかと不安もあったと思うが、よく付いてきてくれた」と胸をなで下ろした。

 強豪が集う近畿大会では、今後につながる課題を見つけたいという。坂本選手は船出したチームが目指す姿を、「みんなが楽しく取り組むのが一番だけど、怒る時は怒る、人間関係もきちんと作れるチームでありたい」と語った。

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