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短大を卒業し幼稚園教諭として就職した女性が、その年の秋、同居する祖母を殺害する事件があった。判決が確定した先月、さまざまなメディアで取り上げられたので、関心を寄せた人も多いのではないか。
女性は親族の事情から認知症の祖母と2人で暮らし、介護を1人で担っていた。毎日夕食の世話をし、排せつのたびにシャワーを浴びさせ、深夜の散歩にも付き合ったと本紙11月4日付の記事にある。1日の睡眠は2時間ほどだったそうだ。
社会に出たばかりの時期はすべてにおいて余裕がない。そうした中で、この女性はたった1人で祖母の面倒を見ていたのだ。明け方に起こされ、認知症ゆえの聞くに堪えない暴言に「もう黙って……」と、口にタオルを押し込んだという。
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