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社説

都市対抗野球開幕 コロナ下の苦境乗り越え

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 第91回都市対抗野球大会がきょうから東京ドームで始まる。毎年夏に開催されるが、今年は当初、東京オリンピックが予定されていたため、11月下旬開幕となった。

 新型コロナウイルスの影響で、社会人野球は日本選手権と全日本クラブ選手権をはじめ、多くの大会が中止となった。開催にこぎつけた都市対抗大会は、全国の頂点を決める唯一の舞台だ。

 感染防止のため、観客数は1万人以内に制限される。入場券はネット販売のみの全席指定で、試合ごとに観客を入れ替え、来場者には連絡先などを提出してもらう。恒例の応援合戦も行われない。

 異例づくしの大会だが、出場32チームの多くは、各地の予選を勝ち抜いた常連といえる顔ぶれだ。

 その中で初出場する千葉県富里市のハナマウイは、創部2年目のクラブチームだ。東京都内でデイサービス施設を運営する企業が母体となっている。

 ハナマウイという名称は、施設利用者に常夏のハワイのようなリラックスした雰囲気を味わってもらおうと、マウイ島のハナ村にちなんで名付けられたという。

 感染が広がる中、高齢者の介護は苦労が多い。20代の選手たちはアロハシャツ姿で寄り添い、利用者の送迎や入浴介助の仕事をしてきた。チーム全体で練習できるのは大会前を除き、土日だけだ。

 2回目の出場となる名古屋市・ジェイプロジェクトも、コロナ下の苦境を乗り越えてきた。居酒屋やバーなどを多店舗展開する「ジェイグループホールディングス」傘下の企業チームだ。

 選手たちは朝から昼過ぎまで練習し、夜は店員として働く毎日を送ってきた。だが、今年はコロナの影響でほとんどの店舗が休業に追い込まれ、チームも約3カ月間は練習や試合ができなかった。

 それでも会社は野球部を「心の社旗」と呼び、活動を支えた。その結果が8年ぶりの東京ドーム出場につながった。

 バブル経済崩壊後の1990年代後半から企業チームの休廃部が相次いだ。そんな困難な時代を経て今の社会人野球がある。

 今後もコロナの影響で厳しい環境は続くだろう。選手たちには、そんな「逆風」をはね返す粘り強さをプレーで伝えてほしい。

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