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救世主だった「GoToイート」見直しに不安 おびえる「もんじゃの街」月島

もんじゃ焼きを作る「おしお」の従業員=東京都中央区月島1で2020年11月13日午後6時36分、島田信幸撮影

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 政府の需要喚起策「GoToキャンペーン」がなくなるかもしれない――。もんじゃ焼きの街として知られる東京都中央区の下町・月島の店舗から不安の声が上がった。新型コロナウイルスの「第3波」の到来で、政府が「GoTo」の見直しを始めた。売り上げの減少に悩むなか、GoToに救われた店も多いだけに戸惑いが広がった。

 月島の「もんじゃストリート」にある専門店「おしお」。

 例年なら、11月中旬を過ぎると忘年会などの団体客で満席になることが多いが、客はまばらだ。感染者の急増により先週の予約は前週比で3割減。この3連休も予約はほとんど入っていないという。

 このタイミングで浮上したのが「GoTo」の見直しだ。さらなる売り上げ減が予想されるなか、店舗を統括する平野雅之さん(57)は「頑張ってやるしかない」と話す。

 おしおは月島で6店舗を展開する。アルバイトを含め従業員は約60人。4、5月は営業を1店舗に絞り、営業時間の短縮要請に従った。お好み焼きなどのテークアウトも始めたが客足は戻らず、雇用調整助成金を使ってなんとか従業員の雇用を維持してきた。

月島もんじゃ振興会協同組合が作ったマスクケース=2020年11月16日午後7時22分、島田信幸撮影

 苦境が続くなか、10月に始まった「GoToイート」のポイント付与事業は救世主だった。特に休日の夜は予約が戻り、10月は売り上げが前年比5割程度まで回復した。その事業は主要サイトではすでに終了したが、今月20日から始まった「GoToイート」プレミアム付き食事券による利用増に新たに期待をかけていた。

 オーナーの砂賀勇一さん(56)は「客足が戻ったところに『第3波』が来た。今後の人出も予測がつかず、ショックは大きい」とため息をつく。

修学旅行生4万人がゼロに

 今春以降、もんじゃ焼き店はずっと打撃を受けてきた。

 「修学旅行で来てくれた学校はゼロ。こんなことは初めてですよ」。53店が加盟する「月島もんじゃ振興会協同組合」の松井勝美理事長(70)は嘆く。

 もんじゃ焼きは東京名物として人気があり、修学旅行はランチタイムの収益の柱の一つだ。組合は学校から依頼を受け、児童・生徒を各店に割り振ってきた。2019年は37道府県から約4万人が訪れた。

 例年、修学旅行のピークは4、5月だが、今年は東京が感染の震源地となったことで春の予約はすべて吹き飛んだ。

 組合は現状を変えようとプラスチックのマスクケースを3万個作製。今月12日から加盟店を通じて利用客にプレゼントし、次回の来店でケースを提示すれば代金を10%割り引くサービスを始めた。

 これまで加盟店の中で倒産した店は出ていない。だが、今後感染爆発となれば、家賃を払えない店も出てくると松井理事長は感じている。「この半年で限界を経験した。休業補償なしで再び緊急事態宣言が出たらどうなるか。戦々恐々です」と声を落とす。【島田信幸】

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