メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

号外東京で新たに570人が新型コロナ感染
ことばの五感

そびえる幻想=川野里子

 先日修復中の熊本城に行ってきた。先の震災で櫓(やぐら)や塀、石垣など壊れたままの場所が多いが、本丸は屋根も整い仕上がりつつある。日本一難攻不落と言われるこの城のジグザグに折れ曲がった通路や高い石垣、見張り用の櫓などが見晴らしの良い見学用の通路からよく見える。緻密に計算された防御は見ているだけで感嘆する。

 しかし、とも思う。この防御は本当に必要だったのだろうか? 西南戦争で一度だけ襲われたというが、現実的な必要をはるかに超えてマニアックに設計されているようだ。そもそも今日の城には攻めてくる敵などいない。にもかかわらず城は真っ先に再建される。しっくいの白さも美しい天守閣を見上げながら、城というものが現実をはるかに超えて幻想の域にそびえていることを思う。

この記事は有料記事です。

残り295文字(全文624文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. トランプ氏「ホワイトハウスを去る」 バイデン氏の当選確定したら 負けは認めず

  2. 「緊急事態宣言でも一斉休校せず」  萩生田文科相 共通テストも「予定通り」

  3. 「5000円でもできる」強弁 桜を見る会迷走、はぐらかしの菅氏答弁を振り返る

  4. 一斉休校は「科学より政治」の悪い例 クルーズ船対応の失敗を告発した岩田教授に聞く

  5. 新型コロナ 感染拡大地からの「GoTo」やめて 憤る医療関係者 「予防にマイナス」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです