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熊本 海上の街灯と沈む道路 夕闇に浮かぶ神秘的光景 /熊本

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海上に連なる街灯と、海中に沈んでいく道路。満潮時には不思議な景観が広がる長部田海床路
海上に連なる街灯と、海中に沈んでいく道路。満潮時には不思議な景観が広がる長部田海床路

 海上に立ち並ぶ街灯、満ち潮で海に沈んでいく道路、遠くにそびえる雲仙・普賢岳――。不思議な光景が眼前に広がっていた。夕暮れの有明海の一角で、夢に出てきそうな景観に見とれた。

 海に沈んでいく道路と街灯は「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」。熊本県宇土市住吉町にある。コンクリート舗装の私道で、長さ約450メートル、幅約5メートル。傍らに24本の街灯が並ぶ。地元の住吉漁協が管理しており1979年に完成した。

 有明海は遠浅で干満差が約5メートルある。干潮時には干潟が広がるが、満潮時には海に沈み、海岸線は大きく変動する。そこで、のり養殖業者らのために造られたのが長部田海床路だ。のりは夜に摘み取る方がいいとされ、日没後に養殖場で作業するため海床路が設置された。干潮時にはこの道を軽トラックなどで行き来し、満潮時の夜間には船舶の安全のため街灯がともる。不思議な光景は意識して作られたわけではなく、必要性から生ま…

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