クルードラゴン「エンジンの真上に乗ってる感覚」 野口宇宙飛行士の会見詳報

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国際宇宙ステーションで記者会見する野口聡一宇宙飛行士=2020年11月24日、NASAテレビから
国際宇宙ステーションで記者会見する野口聡一宇宙飛行士=2020年11月24日、NASAテレビから

 野口聡一さん(55)は24日夜、国際宇宙ステーション(ISS)で記者会見に応じた。主なやり取りは次の通り。

 ◆日本のみなさま、こんにちは。JAXA宇宙飛行士の野口聡一です。おかげさまでクルー1、クルードラゴン運用初号機、打ち上げ、ドッキング無事成功し、国際宇宙ステーションでの長期宇宙滞在を開始しました。

 第64次、そして第65次の宇宙滞在となりますが、前回私がここに来た時には第22次、第23次だったので、かなりの変化があるなと思いながら現在見ています。打ち上げに際しては、JAXAの皆さん、そして日本の皆さんにいろいろな形でご支援いただいて本当にありがとうございました。

 宇宙に来るのは3回目ですが、それぞれのミッション、違った趣があると思うし、今回また、初心に帰ってこの国際宇宙ステーションでの任務にまっさらな気持ちで当たりたいです。

 今はまだ滞在して1週間ですが、人間の体が宇宙に慣れるには、体も心ももう少し時間がかかるかなと。人間が宇宙で快適に暮らせるようになるには、まだもう少し時間がかかるのかなと思いつつ、我々が今やっていることは、将来みなさんが気楽に宇宙に行けるための準備をしているのだという気持ちで頑張って日々の任務に当たっています。これからしばらく国際宇宙ステーションにいますが、応援よろしくお願いします。

 ――クルードラゴンの乗り心地について。

 ◆(これまでに搭乗した)米スペースシャトルやロシアのソユーズ宇宙船と比べて、スペースXの乗り心地は相当、キビキビしているというか、ぐいぐい宇宙に行く感じがありました。1段ロケット、2段ロケットそれぞれに少し違うが、特に2段ロケットになった時にカプセルに非常に近い場所でエンジンが噴いているので、エンジンの挙動が直接自分に伝わってきました。まさにエンジンの真上に乗っているという感覚をすごく強く感じたのを覚えています。

 宇宙に行くまでの時間はスペースシャトル、ソユーズ、そして今回のドラゴンもほとんど同じ。今回の場合はエンジンのキビキビとした挙動を感じました。加速度が体にグングンやってくるという感じがあって、いろんな意味で若々しい乗り物だなと思いました。

 カプセルの座席に関しては、すでにみなさん画像で見てお気づきだと思いますが、非常にモダンでシックなデザイン。これはやはり、我々のようなプロの宇宙飛行士が行くだけでなく、近い将来、一般の方が観光旅行や宇宙産業の目的で宇宙に行く時に、こんな宇宙船に乗りたいなと思わせるデザインになっていると思いました。

 宇宙服に関しては、今回のは完全にカスタムメードでもあるので、着ていて疲れがないというか、体に非常にフィットすると感じました。

 ――10年ぶりのISSの印象は。

 ◆10年ぶりにここに戻ってきて、懐かしの宇宙実験棟「きぼう」で作業がいっぱい始まっていますが、10年前に比べて物が増えていると思います。宇宙実験などが…

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