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子どもたちの伝言

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学校現場をみつめて/170 教員の働き方改革/上 残業代が出ない訳 /四国

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 教員は「聖職」なのか、「労働者」なのか、それとも「専門職」なのか。過去から議論の対象となってきましたが、ここにイデオロギーがかかわってきたため、不毛な論争が続いてきたのです。いずれも大切であり、現在の教員の働き方改革を考える上で重要な視点なのです。

 そもそも教員の労務管理には曖昧な部分が多く、ずさんであったといえます。勤務時間があってないという風土は、教職の特異性から考えるとやむを得ないといえますが、一方で、この曖昧さが意外に好都合であり、動きやすかったという声も聞かれます。はっきりしていることは、使命感に支えられてきたという文化が受け継がれてきたといえるのです。

 近年「働き方改革」が叫ばれ、学校現場でも勤務改善の流れが進行しています。公立校の教員も労働基準法が適用されているのですが、時間外勤務や休日勤務については、残業代を支給しなければならないことを定めた労働基準法第37条の適用外とされています。つまり、残業をしていないことになっているのです。となると、先生たちは夜遅くまで、好きで学校に残っているということになるのです。その代わりとなるのが、「公立の義務…

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