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安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭の費用を安倍氏側が補塡(ほてん)した問題を巡り、25日の衆参予算委員会では「安倍氏は虚偽答弁を繰り返した」「国会がばかにされた」など怒りの声が相次ぎ、菅義偉首相は自身の国会答弁について「事実が違った場合は当然、私にも責任がある」と述べた。詳報は以下の通り。【政治部/東久保逸夫、川口峻】
<衆院>
枝野幸男氏(立憲) 報道各社そろって安倍事務所による800万円超の差額負担を証明する文書の存在を報じている。国会で繰り返し問われ、繰り返し事務所に確認したとした答弁と明確に食い違っている。秘書が勝手にやったという言い訳は全く通用しない。大きな問題になっていたことを秘書限りで勝手に処理していたとは全く信用できない。
国会審議が愚弄(ぐろう)されたということだ。国会に総理がうそをついていたかもしれないという問題だ。刑事事件の問題とは切り離して国会としてしっかりと実態真相を明らかにしなければならない。菅首相は安倍前首相に説明するよう求めるべきではないですか。
菅義偉首相 首相自身は今回のこの案件に関して刑事告発に対応した検察の捜査に安倍事務所として全面的に協力している、その趣旨を述べております。国会の件については国会でお決めになられることだと思います。
枝野氏 国会で首相がこれだけ大きな問題になっていたことについて、しかも野党からしっかり確認してくれと繰り返し求められたことについて、確認もろくにしないで間違えたことを言っていた。そのことについて現在の総理として前総理に対して説明を促すのは当然ではないか。
首相 まず国会の件については国会で決めていただきたいと思います。
大西健介氏(立憲) 安倍前首相の主張というのは次の三つだ。事務所は前夜際に直接関与してない。明細書はない。補塡はない。この3点の主張の根拠が全て虚偽だった可能性が出てきている。
その中で、当時の菅官房長官は「ここで答弁していることが、これは責任がありますし、議事録に残るわけですから、全てであります」とこう大見えを切ってるわけです。菅首相ご自身がこの国会で答弁をした言葉です。それが全部、虚偽だった可能性が出てきている。どう責任を取られるのか、明確にお答えいただきたい。
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