「とにかく高額品から売れているんですよ」――。東京・銀座の百貨店でおせち料理の仕入れを担当するバイヤーはそう話す。この冬、おせちへの視線はかつてなく熱い。新型コロナウイルスの「第3波」が懸念され、コロナ禍の中で迎えようとする2021年の正月、おせちと向き合う意味とは何だろう。
銀座の老舗百貨店、松屋銀座本店では、16万円超もする京都の高級料亭のおせちが、予約を受け付けて間もない10月半ばで完売してしまった。「あまりに早く売り切れたので、料亭側に『数を増やせませんか』と頼んだら、他の店も同じ状況で『とても無理です』と断られてしまいました」と担当者は話す。
松屋では今年、おせちの売り上げ目標を前年比10%増としていたが、11月半ばの段階で60%増。6万円以上の高額品では80%増に上るという。こんな時期から予約が殺到するのは異例で、今まで購入したことがない新規の客が多いのも特色だという。
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