沖縄の米軍基地で開かれるパーティーに参加する「私」。米国人らと表向きの親睦を深めるうち、「私」の娘が米兵にレイプされる。治外法権の壁が立ちはだかり、罪を裁くことは難しい――。
沖縄初の芥川賞を受賞し、先月95歳で亡くなった大城立裕さんの小説「カクテル・パーティー」である。発表は米占領下の1967年。その前に沖縄では幼女が米兵に惨殺される事件が起きた。
大城さんの個人史と読める作品「あなた」にこうある。「治外法権の撤廃だけに復帰の意義を賭けた。ところが今日なお治外法権は揺るぎがない。それと同趣旨のように辺野古の押し付けがある」
この記事は有料記事です。
残り649文字(全文915文字)
毎時01分更新
乳幼児健診を受けていない子どもが保護者らの虐待を受けて死亡…
世界各国・地域に独自の文化がある。情報発信を担う駐日大使や…
新型コロナウイルスの患者用病床の「供給源」として、民間病院…