第61回書燈社展(12月1日まで、東京都美術館)は、今年も幹部書人が果敢に大作に挑んでいる。
船本芳雲さん「途中下車の途中です」=写真[1]▽宮本博志さん「欲望の争い絶えず荒廃の地球覆えり新型コロナ……」=同[2]▽小田川大岳さん「参道の長く続く……」は、自作の言葉を取り上げている。大紙面に向かい、それぞれ文字数と文字の大きさは異なる。が、どのように書人が気持ちを込めているのだろうか、と考えながら鑑賞すれば、さまざまな感興が襲ってくるだろう。
ほか、後藤俊秋さん「木々に降りそそぐ四月の雨は……」▽篠崎大渕さん「東歩西歩……」▽石川通正さん「妙正寺川の清流では……」--なども、言葉の選び方と墨色に加えて、文字の凝集感や律動にさまざまな工夫が凝らされている。
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