新型コロナウイルス禍の中、特例措置で来日したウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、11日間8公演のツアーを無事に終えた。東京・サントリーホールでの最終公演後、出国までのわずかな時間にダニエル・フロシャウアー楽団長とミヒャエル・ブラーデラー事務局長が記者会見。「大きな挑戦を成し遂げられたのは日本・オーストリア両国の勇気のたまもの」「ブラボーの声こそ禁じられていたが、聴衆の温かな拍手は雄弁だった」などと感謝し、今回の成功を「ほかのオーケストラにも活動への道筋を示すもの」と位置づけた。
同団は飛沫(ひまつ)測定などの実験の結果、「奏者同士が極端な距離を取る必要はない。それは響きを台無しにする」として、通常配置での演奏を続けている。しかし来日直前のPCR検査で1人の無症状感染が判明したため、周囲の奏者を含む5人が渡航を見合わせた。そのパートには急きょ他から2人が応援に回り、「3減」の編成で本番に臨んだが、「常に最高を求めるウィーン・フィルの響きに影響はなかった」と振り返る。「音楽…
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