佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘、竹下登……。歴代の首相をはじめ出てくるのは実在の人物で、しかも実名。希代の政治家・田中角栄を巡る政争劇の3部作が最終章を迎えた。JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾(10月22日~11月8日、東京・サンモールスタジオ、中村ノブアキ作・演出)。フィクションではあるが、政治が生き物のように生々しく迫ってくる快作だ。
旧作2本、新作1本を一挙上演。2016年初演の第1話「夕闇、山を越える」は田中(狩野和馬)が最年少大臣になるまでの料亭政治が、18年の「宵闇、街に登る」は佐藤(土橋建太)が禅譲するかに思われた福田(小平伸一郎)との「角福戦争」が軸となる。公私にわたり田中を支える佐藤昭(小林あや)を絡め、首相の座に就くまで権謀術数を尽くすさまがダイナミックだ。
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