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17世紀前半、国際紛争を法で規制する必要性や公海の自由を説いたオランダの法学者、グロティウスは「国際法の父」と呼ばれる。
国際政治学では、国家間の共存と協調を目指し多元的な国際主義を志向する考え方を、その名を取って「グロティウス主義」と呼ぶ。
さて今の世界はどうか。自国優先主義が強まり、米中2大国の対立が激化する事態はさながら無秩序なジャングルを思わせる。
自然状態の人間社会を「万人の万人に対する闘争」と表現した英思想家の名を取り、無秩序な国家間のパワーゲームを想定する「ホッブズ主義」の世界に近い。
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