このコラムでも何度も紹介しているが、自分はダニ学者である。ダニなんて不快な害虫を研究しているくらいだから、どんな虫でも平気で触れるのだろうと思われがちだが、自分にもめっちゃ苦手な、というか、とても怖い虫がいる。
その一つが「カマドウマ」である。多分、今の子どもたちや若い世代にはなじみのない名前だろうと思う。昔は大概、どんな家庭でも目にすることがあったバッタ目の屋内害虫。かまどにすみ着き、馬のように跳ねることからこのような名前が付いたとされる。
筆者が子どもの頃は、よく家のトイレに出没していたことから「便所コオロギ」という別名で呼ばれていた。用を足そうとトイレに入った瞬間や、あるいは浴室に入ろうとした瞬間に、足元にこいつが突如跳びはねてきて、家の中に悲鳴が響き渡るという出来事はどこの家庭でも定番であった。
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