福岡市中央区の県立美術館で開催中の「没後70年 吉田博展」(毎日新聞社など主催)。油彩・水彩の風景画で第一人者とされた吉田博(1876~1950年)が、後半生をかけて挑み続けた木版画を特集している。吉田が目指したのは、西洋画に見られる陰影や奥行きの版画での表現。水の流れや時、光の移ろい、ゆらぎが繊細に写し出されている。
吉田は伝統的な木版画の制作方法を踏襲しつつも、自身でも彫りや摺(す)りの技術を学び、彫り師や摺り師を指導、「超絶」とも呼ばれる技法を生み出した。その一つが、同じ版木による「別摺(べつずり)」。代表作が瀬戸内海集の「帆船」4部作である。
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