貧困問題に取り組む反貧困ネットワーク(代表世話人・宇都宮健児弁護士)による「貧困ジャーナリズム大賞2020」の貧困ジャーナリズム賞に26日、毎日新聞統合デジタル取材センターの上東麻子記者らの連載企画「#やまゆり園事件は終わったか~福祉を問う」が選ばれた。
連載は今年9~10月、毎日新聞ニュースサイトと紙面に掲載。上東記者を中心に、宇多川はるか記者、塩田彩記者が担当した。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件が元職員の手で引き起こされたことから、なぜ福祉の現場で事件が起こったのかという問いに迫った。
連載では、別の元職員の証言などから、津久井やまゆり園で、入所する障害者に対し、不適切な支援や長時間の居室施錠が行われていたことを明らかにした。また、障害のある我が子を施設に預ける家族の思いや、津久井やまゆり園を出て地域で自立生活をはじめた障害のある男性の素顔を伝えた。大規模施設自体が虐待の温床になる可能性を指摘し、地域移行や施設解体の課題にも迫った。
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