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「このままでは皇室消滅」「女性皇族の議論なさ過ぎ」 専門家4氏が口にした危機感

緊急シンポジウム「皇位の安定継承に向けて」で意見を述べる(右から)高森明勅氏、矢部万紀子氏、君塚直隆氏、小林よしのり氏=参院議員会館で11月25日午後、野口武則撮影

 「このままでは皇室は消滅の危機に直面する」「男系男子にこだわれば天皇家は終わり」。11月25日に参院議員会館で開かれた「緊急シンポジウム 皇位の安定継承に向けて」で、皇室に詳しい専門家は危機感を口々にあらわにした。

 天皇陛下(60)の弟秋篠宮さま(54)が皇位継承順位第1位となられたことを宣言する立皇嗣(りっこうし)の礼が8日に終わり、安定的な皇位継承に向けた政府の議論がようやく始まるが、菅政権の動きは鈍い。現行制度では父方が天皇の血を引く男系男子に皇位継承資格があり、秋篠宮さまの長男悠仁さま(14)までは皇位継承資格者が存在するが、それだけではなぜ不十分なのか。神道学者の高森明勅(あきのり)氏、君塚直隆・関東学院大教授、コラムニストの矢部万紀子氏、漫画家の小林よしのり氏が登壇したシンポジウムから報告する。【野口武則】

「悠仁さまはご結婚できるのか」

◆高森明勅氏

 24日に読売新聞、共同通信などで、政府内部で「皇女(こうじょ)」というとてつもないプランが検討され、年内にも国会に回されるという驚くべきニュースに接した。「皇室を滅ぼす『皇女』プラン」と私のブログに書かせていただいた。(※女性皇族は結婚すると皇室を離れて民間人になるが、「皇女」の肩書で結婚後も公務を担ってもらう案)

 ぜひとも広く共有していただきたい五つの事実を確認する。

 第一点、立皇嗣の礼によって秋篠宮さまが次の天皇として確定したのではない。一般論として皇位継承順位第1位を皇嗣とする。直系の皇嗣は天皇のお子様である場合は皇太子、お孫様は皇太孫という称号を与えられる。直系の皇嗣の場合は次の天皇であることが規範上、理念上確定している。これに対して傍系(共通の父母から分かれた弟やおいなど)の皇嗣の場合は、次の天皇であることが必ずしも確定していない。頭の体操で、天皇・皇后両陛下から今後男子がお生まれになった場合、ただちにその子が皇位継承順位第1位になる。秋篠宮さまは自動的に皇嗣から外れる。

 将来のことを具体的に考えると、秋篠宮さまは陛下の弟で5歳若いだけ。今後、陛下が高齢を理由に退位されたとき、秋篠宮さまも高齢になっている。次の天皇として秋篠宮さまが即位されることは考えづらい。現実的な可能性として高いのは、皇室典範3条によって皇室会議の議決を経て継承順位が変更され、悠仁さまが即位されることだ。悠仁さまは皇嗣である期間が皆無に近く、皇嗣として公務に携わることなく即位される。

 第二点、…

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