バイオ3Dプリンターで導管作り神経再生 移植治験開始へ 京都大病院

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バイオ3Dプリンターで作られた三次元神経導管。長さは約2センチ=京都市左京区の京都大医学部付属病院で2020年11月25日午後3時35分、川平愛撮影
バイオ3Dプリンターで作られた三次元神経導管。長さは約2センチ=京都市左京区の京都大医学部付属病院で2020年11月25日午後3時35分、川平愛撮影

 細胞で立体的な組織を作り出す「バイオ3Dプリンター」を駆使して、神経の周りを覆う導管(神経導管)を作製し、末梢(まっしょう)神経を損傷した患者に移植する治験を開始すると、京都大病院などの研究チームが25日、発表した。3例を目標とし、2022年度末までに安全性などの確認を終える予定。

 研究チームは17年、医療ベンチャー「サイフューズ」(東京都)が開発した同プリンターを使い、欠損した神経を再生する技術開発に成功。その後、人間の皮膚から採取した細胞の塊で神経導管を作製し、末梢神経が欠損したラットの大腿(だいたい)部に移植すると、神経が導管の空洞部をつたって伸…

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