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漆かき職人が丁寧に採取した漆は、ヌッシャと呼ばれる漆塗りの職人の手に渡る。
富山県高岡市は仏壇仏具の職人が多く、他にもものづくりの街として有名だ。
京田充弘さんは、150年続く6代目の仏壇店の塗師(ぬし)だ。仏壇はもちろん、小物から寺院など大きな仕事もこなす。
高岡市内のお寺の内陣の修復工事。漆にケイ藻土を混ぜ合わせた「錆(さび)」と呼ばれる接着剤を準備した。漆は天然の接着剤にもなる。
「次の修理する職人に、恥じるような仕事を残したくありませんから」と、100年先を見据えた丁寧な仕事が始まる。世代を超える先まで残る仕事だ。たまたま、京田さんの時代が修繕を請け負うことになっただけだろう。錆を塗り、砥石(といし)で表面を滑らかにする。
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