ベネズエラ移民、困窮 コロナ不況、帰国遠のく 経済危機・政情不安でブラジルに逃避

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長男ホセちゃんを抱え、駐車場監視員の仕事をするアレハンドロ・シフォンテさん=2020年11月2日、ブラジル北部マナウスで山本太一撮影
長男ホセちゃんを抱え、駐車場監視員の仕事をするアレハンドロ・シフォンテさん=2020年11月2日、ブラジル北部マナウスで山本太一撮影

 経済危機や政情不安が深刻なベネズエラから隣国ブラジルに逃れた移民の避難生活が長期化している。今春以降、南米を見舞った新型コロナウイルスによる景気低迷で帰国は遠のき、ブラジル北部マナウスに滞在する「その日暮らし」の移民の暮らしは厳しさを増している。

 11月初旬、ベネズエラ移民のアレハンドロ・シフォンテさん(24)がマナウスのバスターミナル駐車場に止められた車やバイクに厳しい視線を送っていた。盗難事件が起きないか見張り、駐車場利用者からもらうチップで生計を立てる。3月に導入された新型コロナ対策の行動規制で利用者は激減し、ほとんど収入は途絶えた。制限の緩和が進んだ今、客足はほぼ元に戻ったが、それでもシフォンテさんは「この2日間、満足に食事をとれなかった」と嘆く。「この子をちゃんと育てたい」と脇に抱えた長男ホセちゃん(2)をみつめた。

 シフォンテさんは2018年、妻と長男の家族計3人でベネズエラ東部シウダード・ボリバルを後にし、マナウスにやってきた。母国で炭鉱夫として働いていたが、14年ごろから深まった経済危機のあおりで失業した。「お金もなく、治安も最悪だ。稼げるのは麻薬密輸や密漁など違法な仕事だけ。そんな仕事をするのは嫌だった」と言う。マナウスで暮らしは安定したものの、母国に残してきた父母に仕送りする余裕はない。ターミナル脇…

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