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『ローマ史再考』=田中創・著

『ローマ史再考』

 (NHKブックス・1540円)

 ローマ帝国末期をめぐって、たんなる衰退ではなく、むしろ発展と変容の歴史と理解しながら、斜めの視点でローマ史の再考を迫ってくる。

 ディオクレティアヌス帝の前代未聞の自らの退位後、数年の混乱を経て帝位に就いたコンスタンティヌスは、旧来の体制に決別すべく新都コンスタンティノープルを建設する。広大な帝国に複数の皇帝がおり、「皇帝のいる場所がローマ」であった。

 だが、新都にも元老院が設置されたことは画期的であった。新しい貴族層という支配階層が生まれる種が蒔(ま)かれたからである。しかし、これでも「遷都」と呼んでいいのか躊躇(ためら)われる。というのも、元老院はローマにも相変わらずあったからである。さらに、火急の戦線があれば皇帝が移動し、軍団も官僚団も宮廷もともに移動する。皇帝がコンスタンティノープルに定住するのは4世紀末のテオドシウス帝のときからであっ…

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