「行基さん」近鉄奈良駅前に半世紀 実は初代の“生き写し”が2体…会いに行った

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設置から50年を迎えた行基像=奈良市の近鉄奈良駅前で2020年11月24日午後1時16分、藤井達也撮影
設置から50年を迎えた行基像=奈良市の近鉄奈良駅前で2020年11月24日午後1時16分、藤井達也撮影

 東大寺(奈良市)の大仏造立で知られる高僧・行基(668~749年)。地元では親しみを込めて「行基さん」と呼ばれ、行基像(高さ150センチ)が設置されている近鉄奈良駅前の広場は、住民や観光客にとって格好の待ち合わせスポットとなっている。この像、実は3代目で、しかも初代と同じ像が奈良県内にあと2カ所設置されているという。最初の設置から50年となる節目の今年、3人の行基さんに改めて会いに行ってみた。

 行基は奈良時代、布教の傍ら貧民救済に奔走し、各地に橋や道路を造るなど社会発展に尽力した。寺にこもる僧が一般的だった時代、活動は時に異端視されて弾圧を受けることもあったが、晩年には聖武天皇に大仏造立を任され、日本で初めて僧侶の最高位・大僧正の位を授けられた。

 近鉄奈良駅前に行基像が設置されたのは、駅前広場が完成した1970年のこと。奈良市によると、当時の市長だった故・鍵田忠三郎さんが「行基の精神を受け継ぎ、駅前のシンボルにしよう」と提案、広場の完成を記念して噴水の真ん中に設置した。

 像の制作を依頼されたのは、伝統工芸品・赤膚焼(あかはだやき)の窯…

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