<活字を楽しむ>
(赤瀬川原平、山下裕二著 ちくま文庫、800円(税抜き))
11月下旬の3連休は京都市内で多くの観光客を目にしたが、全国的には新型コロナウイルスの感染が急拡大。政府の観光支援策「GoToトラベル」も見直し方針が出されるなど、またもや「ステイホーム」や近場での移動を余儀なくされそう。そんな中、本書はぜひ京都にお住まいの方が、近場を巡る際に手に取ってもらいたい一冊だ。
「酸いも甘いもかみ分ける人間となってきたところで、ふすま絵とか仏像、お寺の造作などの味わいを感じられるようになるのではないか」と、芥川賞作家の赤瀬川原平さんと、美術史家の山下裕二さんが「オトナの修学旅行」として京都の古寺など12カ所を巡る。鹿苑寺(ろくおんじ)金閣は「金のむき出し」、二条城は「ゼネコン、狩野株式会社の仕事」、東寺講堂は「体育会系仏さんの控え室」……。過激すぎる表現に、読んでいる方…
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