コロナで変わる世界
第1部 くらしの風景(その2止) 流動化進む雇用 JAL系社員、今は食品加工
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「いつか飛行機のそばで仕事したい」。篠塚茜さんは、小さい頃からの夢がかない、高校卒業後に、機体整備や手荷物の積み下ろしなどを担うJALグランドサービスに入社した。以来16年間、乗客の手荷物を運ぶ仕事一筋で、トーイングトラクターと呼ばれるコンテナを運ぶ車両で滑走路を駆け回ってきた。華やかな面が目立つ航空業界では決して花形の仕事ではないが、運航を陰で支える役割に誇りを持ってきた。客から預かった荷物をそのまま戻すのは当たり前に見えるが、破損したり客を待たせたりするとグループ全体の評価に響きかねない。だからこそ、「手荷物が返ってくるのが早くて丁寧ね」という客の言葉がうれしかった。
工場は、これまでの職場だった成田空港から直線距離で東に15キロほどのところにあるが、空港に行くのは月1、2回ほどになった。すっかり本業から遠ざかり、「当たり前のように空港で働いていた事のありがたさを感じる」。大規模なリストラに踏み切る航空会社も多いだけに「社員のまま他の会社で働かせてもらえて感謝している」というが、いつ本業に戻るかは決まっていない。中学1年生の一人息子と2人暮らしで、工場の夜勤の…
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