- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

新型コロナウイルスの感染拡大で、働き方や雇用環境は激変している。これらの変化にどう対応すべきか。作家の真山仁さんに聞いた。【聞き手・堀和彦】
テレワークなどの新しい働き方は、うまくいっているかのように言われている。しかし重要なのは、働く側が好んで、選んでやっているのではないという点だ。東京都内のカフェをのぞけばノートパソコンを開いて仕事をしている男性がたくさんいる。家に仕事をする環境がないからだ。自宅にリビング、子供部屋、寝室しかなければとても仕事はできない。働く側は準備もしていないのに突然強制されている状況だ。私が聞いた限りでは、「早く会社に戻りたい」という意見がほとんどだ。新たな働き方への転換を推進しているのは経営側で、彼らにとってコロナはチャンスだろう。社員が出社しなければオフィスの光熱費や社員の定期代が不要となり、経費を減らせる。そして、「こんなに社員はいらない」と気付いたはずだ。オフィスを縮小し始めた大手企業もある。出勤を再開する際には、縮小したオフィスに入りきらない社員を切るのは目に見えている。働く側は、今のうちに少なくともリストラされた時に生き残る方法だけは考え始めた方が良いだろう。
リストラや事業再編に乗り出す企業は、例えば社員の給料を半分にする代わりに新たな知識や技術を習得する機会を提供するなど、社員が次の仕事を探しやすくなるような支援をすべきだ。社員が辞めない一つの理由は、辞めた後が大変だからだ。銀行など大企業なら取引先が雇ってくれることもあったが、今は余裕のある会社はない。企業側は、どうやって社員に次のチャンスに向けた準備をしてもらうか工夫すべきだ。
この記事は有料記事です。
残り1484文字(全文2182文字)
時系列で見る
-
山形「花笠」と岩手「さんさ」2大祭りがオンラインで競演 海外から参加も
1033日前 -
正しい手洗いは?小学生向けにイラストでコロナ予防策 宇都宮市薬剤師会
1033日前 -
「コロナきっかけ」体を使う野外仕事に注目 山梨・林業就業相談会、参加者増
1033日前 -
子ども食堂へ神社がお供え物寄贈 リンゴ、ジャガイモなど段ボール10箱分 青森
1033日前 -
改造スクールバスで「移動式ウエディング」 3密回避 名所巡りライブ配信も 北海道
1033日前 -
第1部 くらしの風景(その1) 異業種派遣のJAL系社員 工場から見上げる空
1033日前 -
新型コロナ 大学、入試実施に腐心 オンライン模索/前後左右に空席 「日程延期なら厳しい」
1033日前 -
新型コロナ 全国2686人感染、最多更新
1033日前 -
新型コロナ 「時短、確実に潰れる」 応じられぬ店も 都要請初日
1033日前 -
生き残る方法考えて=作家・真山仁さん
1033日前 -
コロナ拡大 乳幼児健診、休止相次ぐ 病気・虐待、見逃す恐れ
1033日前 -
第1部 くらしの風景(その2止) 流動化進む雇用 JAL系社員、今は食品加工
1033日前 -
コロナ重症者、最多440人 第2波ピークより悪化
1033日前 -
重症者440人 急速に状況悪化 病床使用率も全国的に上昇 医療崩壊懸念
1033日前 -
「仕方ない」「繁忙期逃したら潰れる」 飲食店に戸惑い 東京の時短営業始まる
1033日前 -
収入減世帯の無利子融資 4割が延長 感染拡大で困窮、再延長求める声も
1033日前 -
全国で過去最多2686人の感染確認 新型コロナ 2500人超えは3日連続
1034日前 -
<移民編②>ドイツの食肉工場集団感染で浮かぶ外国人の劣悪な環境 規制に乗り出す政府
1034日前深掘り -
<移民編①>「使い捨て」にされてきた外国人労働者 感染者の国籍発表で日系人に動揺も
1034日前図解あり