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英月の極楽シネマ

京都の大行寺で住職を務める英月さんが仏教の次に大好きな映画について紹介する。

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天外者(2020年、日本) 故人の「願い」は受け取れる

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天外者(てんがらもん)

 幕末の長崎で出会った4人の青年。五代友厚(三浦春馬)、坂本龍馬(三浦翔平)、伊藤博文(森永悠希)、岩崎弥太郎(西川貴教)の青春群像を、五代の人生を軸として描くこの映画は史実に基づいたフィクションです。では、ここで描かれている歴史上の人物は「うそ」なのか? そうではありません。スクリーンに映し出されるのは今を生きる人が受け取った彼らです。

 それは、五代を演じている俳優だけでなく、先にいのちを終えられた私たちの大事な人にも言えます。残念ながら、若くして亡くなった彼らには会うことができません。けれども、残された作品などを通して、私たちはいつでも出会うことができます。思い出される故人の生前の言葉や姿から、ある種、メッセージ的なものを受け取るのです。それは故人からの「願い」と言ってもいいかもしれません。

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